2009年02月23日
読みました (予見された経済危機)
今回の「100年に一度」と言われる経済危機をなんと2006年のIMF総会で講演したルービニ教授の本です。
本書は、昨年7月に『投資銀行バブルの終焉』を刊行、同年9月のリーマン・ブラザーズ破綻を「予言」したのですが、なぜ、危機を予測できたのかを追跡したノンフィクション。
要約として
1. 米国は2006-2007年にかけて景気後退に陥る。
2. FRBは金融緩和に動くだろうが、それはリセッションを回避する効果を持たない。
3. 新興国などは「デカップリング」によて米国リセッションの影響を受けずに済むというのは、根拠のない楽観論に過ぎない。
4. 米国だけでなく他国でも株式や商品などの価格が下落する。
5. 現在の米国の経常赤字は持続不能であり、他国による「ドル資産離れ」が起きる可能性がある。
少し難しかったが、ノンフィクションなので 一気に読めました。